blogを書いていたりWebを巡回してる際に、意識せずに使っているリンク。
多くの被リンクを得るために、すこしでも良いコンテンツになるよう頑張っている人も多いと思います。自サイトへのリンクが多く張られていると訪問者も増えますし、検索エンジンの順位も上がります。検索エンジンが昔ほどリンク重要視しなくなったとはいえ、閲覧者がリンクをたどってくる以上、リンクが重要な要素であることは確かです。
この日頃なにげに使っているリンク、いくつもの種類があることをご存じでしょうか。検索エンジンではこのリンクの種類も検索順位に影響してきます。
このリンク(HTMLではアンカータグと言います)の種類を適切に設定していない場合、検索エンジンでの順位を下げられたり、ペナルティを受けることもあり得ます。自分に悪気はないのに、勝手に判定されてペナルティを受けるのはいやですよね。私もそうです。意図せず検索エンジンから低評価やペナルティを受けないためにリンク(アンカータグ)のつけ方についてまとめました。
rel属性については2020年にGoogleの方針が変わっていますので、その部分のみ知りたい人はrel属性の部分のみ読んでみてください。
1. 無条件でペナルティを受けるリンク
普通にブログをサイトを運営していて、絶対におこなわないようなリンクの張り方です。
それぞれについて説明します。
1.1 隠しリンク
隠しリンクにも色々とテクニックがありますが以下のようなものです。
- 背景色とリンクテキストの色を同じにする
- CSSを使って見えなくされたリンク(画像のしたに隠す、画面外に表示するなど)
- フォントサイズが0のリンク
- ドットのみにリンクが設定されているなど一目でわからないリンク
上記はいずれも透明画像にリンクを張るなど見た目には見えないが、HTML上は存在しているリンクです。これも昔、検索エンジンを騙すために行われていた手法です。 普通に使っていればまず用いない方法ですが、昔のSEO業者がSEO対策をおこなって、そのまま放置され気がつかないうちにペナルティを受けているケースもあるようです。
心配な人はGoogleのSearch Consoleで自サイトを確認してみてください。隠しリンクだけでなく様々な修正すべきポイントを教えてくれます。 問題点があるとSearch Consoleからメールがくるので指摘に合わせて修正するとユーザにとってよりよいコンテンツを提供できます。 良く言われていることですが、Googleはユーザーファーストです。
1.2 過剰な相互リンク
過去に検索エンジンでの検索順位を少しでもあげようと、リンク先のコンテンツ内容に関係なく相互にリンクし合うことが流行しました。 もちろんこのようなリンクは閲覧者にとって迷惑以上の何者でもありません。 その結果、過剰な相互リンクはペナルティを受けることとなりました。 もちろん、お互い関連するコンテンツで相互リンクをおこなうのは閲覧者にとって有益であり過剰な相互リンクではありません。
1.3 悪質なリンク
著作権を侵害したり、法に触れているサイトへのリンクなど、法には触れていないが悪質と判断されるサイトへリンクをおこなうとペナルティを受けます。 良くある例として、無断複製したコンテンツばかりのサイトや、リンクで埋めつくされたサイト、自動生成テキストで検索順位をあげようとしているサイトなどです。 悪い事例としてこれらのサイトにリンクを張る場合には後でのべるようにrel属性をrel="nofollow"として設定する必要があります。
2. アンカータグ
2.1 アンカーテキスト
2.2 rel属性
rel属性とはリンクの関係性(relation)を示します。アンカータグ意外に,,などのタグにもある属性です。
アンカータグの場合にはリンク先との関連性を示します。以下のような関連性があり適切に使い分ける必要があります。
ref属性の値 |
説明 |
noopener |
セキュリティの観点から、外部サイトへリンクする際には必ずつけます。この属性を付けない場合、ウィンドウを開いて外部にリンクすると、リンク先からリンク元のウィンドウのコンテンツを変更自由に変更できてしまいます。自サイトのコンテンツを勝手に変更されないため、外部リンクには必ず属性に付与するようにしてください。
最近のブラウザでは新しいWindowを開く際にはデフォルトでnoopenerに設定される事が多いですが、ブラウザの種類や同じブラウザでもバージョンで異なる動きをするためnoopenerを付けてください。
|
nofollow |
リンク先で利用者がどのサイトから来たのかわからなくする属性です。リンク元がわからないため、新しくウィンドウが開いてリンクされるような場合でも、リンク先から勝手にリンク元のサイトのコンテンツを変更される心配がなくなります。
一方でnofollowの多用による弊害も出ています。noopenerで済むのに外部サイトに検索エンジンの評価を渡したくないために無条件でnofollow指定でリンクを張る事例も出てきています。そのためGoogleではnofollowは検索エンジンはの命令ではなく、ヒントにとどめているという話をしています。
そのためリンク元と関連のあるコンテンツではnofollowではなくnoopenerでリンクを張るようにしてください。
|
sponsored |
これもnofollowの多用による弊害で追加された属性値です。検索エンジンに広告用のリンクであることを示します。 |
ugc |
これもnofollowの多用による弊害で追加された属性値。リンク先がユーザの作成したコンテンツであることを示します。掲示板自体へのリンクや掲示板に張られる外部へのリンクで用います。
|
上記rel属性を正しく設定することで検索エンジンの効果を引き出すことができます。
2.3 target属性
リンク先を表示する際に、どの場所に表示するか指定します。target属性を指定しないと、自サイトからそのまま外部ページに飛んで戻ってこない可能性もあるため、そうならないように外部サイトへのリンクはtarget="_blank"を指定することが多いと思います。その際にはrel属性で述べたように、rel属性を適切に使い分けてください。
target属性の値 |
説明 |
_blank |
別ウィンドウ(タブ)を開いてリンク先を表示します |
_self |
リンク先を現在のフレームに表示します |
_parent |
リンク先を親フレームに表示します |
フレーム名, ウィンドウ(タブ)名 |
リンク先を指定したフレーム(ウィンドウ)に表示します |
2.4 href属性
リンク先を示す情報です。
href属性の値 |
説明 |
相対パス |
他のコンテンツへのリンク |
url |
外部サイトへのリンク |
#アンカー名 |
アンカー名と同じid要素のタグにリンク |
ページ内の特定の位置まで移動する場合には#アンカー名を使います。ページ内リンクをうまく活用するとユーザビリティの良いコンテンツを実現することができます。
3. まとめ
ここまでアンカータグについて述べてきました。何度も言うように重要なのは閲覧者にとって価値ある、みやすい、安心できるコンテンツであることだと思います。
ユーザファーストこそが一番のSEO対策だと思います。また意図せず閲覧者の不利益となるサイトにならないよう注意してください。
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