皆さんは日本語の入力方式に何を使っているでしょうか。ローマ字入力の人もいればかな入力の人もいると思います。妻はローマ字入力ですし、実家の父は、かな入力派です。私はローマ字入力派でしたが、仕様書を書く速度を上げるために15年くらい前に親指シフトに変えました。それ以来、許される環境であれば親指シフトを使っています。ローマ字入力のバシバシキーボードを叩く感触も好きなのですが、親指シフト入力の言葉と指が直結した感じもまた好きです。
Mac miniでも親指シフトを使っていたのですが、このmacは2010年もので、すでにサポート期間を過ぎています。この前、pytyonをインストールしようとして、xcodeのバージョンが古いと文句を言われたため、linux(ubuntu)化することにしました。linux化するときに気になったのが親指シフト環境です。いくつかのサイトを巡回して親指シフト入力ができそうだということがわかったため、ubuntuをインストールすることにしました。ubuntuは初めて使ったのですが、手順書通りにやってもうまくゆかず試行錯誤の結果なんとか環境を整えることができたため、記録として残しておきます。
gitのインストール
utuntuをインストールした直後はgitがインストールされていません。そのためgitをインストールします。左下の■が縦3×横3並んだボタン(アプリケーションを実行する)を押します。「検索ワードを入力する」の欄に「term」と入力すると「端末」のアイコンがでてくるため起動します。
以下を入力してgitをインストールします。
sudo apt install git
パスワードを聞かれるため入力します。途中で
続行しますか? [Y/n]
と聞かれるためYを入力します。終わったら無事インストールできたか確認します。
$ git --version
git version 2.25.1
無事インスールできているようです。
oyainputのインストール
次に親指シフト入力用のoyainputというプログラムを取得します。
git clone https://github.com/inwskatsube/oyainput
oyainputのソースディレクトリに移動しビルド後、インストールします。
cd oyainput
make
sudo make install
キーボードを検出するためにoyainputを起動します。
oyainput
以下のようにoyainputが起動します。
IM auto-detect: ibus
Load config: /home/d-uehara/.oyainputconf
LOYAKEY: SPACE
ROYAKEY: HENKAN
oyainput running...(CTRL+C to exit)
ここでCTRL+Cでoyainputを停止します。その上でテキストエディタで~/.oyainputconfを修正します。ここはコメントなどを見ながら各自の環境に合わせて修正してください。私の変更前と後は以下の部分が変わっています。
変更前
# 左親指キー (スペースキー=SPACE, 無変換キー=MUHENKAN)
LOYAKEY=SPACE
変更後
# 左親指キー (スペースキー=SPACE, 無変換キー=MUHENKAN)
#LOYAKEY=SPACE
LOYAKEY=MUHENKAN
あとデフォルトの日本語入力メソッドだとoyainputがうまく動作しないためfcitx-mozcをインストールします。
sudo apt install fcitx-mozc
.oyainputのIMを以下のように変更します。
# ON状態とOFF状態を連携させるIM(fcitx/ibus/auto/none)を指定。
#IM=auto
IM=fcitx
OSのインプットメソッドの変更
言語サポートのインプットメソッドをibusからfcitx-mozcに変更します。左下の■が縦3×横3並んだボタン(アプリケーションを実行する)を押します。 「検索キーワードを入力」の欄に「lang」と入力すると「言語サポート」のアイコンがででくるためクリックします。 キーボードにつかうIMシステムを「fcitx」に変更します。 ここまできたらOSを再起動しておきます。
再起動後の確認
再起動後「端末」を起動し以下しoyainputコマンドで無事に親指シフトが使えることを確認しました。
oyainput
「半角/全角」ボタンでかな漢字 ON/OFF が切り替わります。
起動の自動化
「端末」から起動してうまく親指シフト入力できるのを確認したら、自動で起動するように設定します。oyainputを起動していた「端末」でCTRL-Cを押してoyainputを停止しておきます。
「左下の■が縦3×横3並んだボタン(アプリケーションを実行する)を押します。 「検索キーワードを入力」の欄に「session」と入力する」 「自動起動するアプリケーションの設定」というダイアログが表示される。「追加」ボタンを押す。 「自動起動するプログラム」で以下のように設定し「追加」ボタンを押す。
名前 |
oyainput |
コマンド |
oyainput |
説明 |
親指シフト入力 |
設定が終わったら再起動し、ログイン後に親指シフトが自動で使えるようになっていたら設定完了です。
まとめ
サイトによっては再起動することを記載していなかったり、インプットメソッドの変更の部分を記載していなかったりしました。普段ubuntuを使っている人にとっては当たり前のことなのかもしれません。 とはいえ、今回この部分にひっかかって時間を要したので、少しでも他の人の役に立てればと思い記録に残しておきます。
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